マイクロスコープ

マイクロスコープによる顕微鏡歯科治療

当院で導入しているマイクロスコープOPMI pico

当院で導入しているマイクロスコープOPMI pico
歯科医療にマイクロスコープが導入され、診断と治療領域に革命的変化が訪れています。当院では、マイクロスコープを併用して治療することにより、目に見えない部分にいたるまで繊細で正確な歯科治療をすることを基本理念としております。

マイクロスロープは眼科、心臓外科、脳外科などでも常識のように使われており、アメリカではすでに1998年に歯の根の治療の専門医は、マイクロスコープを使うことが義務づけられています。また、当院では肉眼では決して見ることのできない世界を、実際に液晶モニターで見ていただいて、患者様にもその世界の入り口を体験していただいています。

マイクロスコープによる歯科治療のメリット

マイクロスコープを使った精密歯科治療をする場合、肉眼で見えない細かな部分まで治療を行いますので、さまざまなメリットがあります。

  • 1東京歯科大学卒業(歯内療法学講座出身)
  • 2治療成績が向上し、術後の感染や痛みなどのリスクを抑える。
  • 3クラウンやブリッジなどをミリ単位で調整しながら装着できる。
  • 4歯周ポケットの測定や歯石の発見など、歯周病治療にも役立つ。
  • 5診療室の液晶モニターで患者様がご自身の口腔内の様子を確認できる。
  • 6目に見えないむし歯を発見でき、早期発見、早期治療ができる。
  • 7ミリ単位の正確な根管治療が可能になり、予後の成績が非常に向上する。

マイクロスコープでできる歯科治療

マイクロスコープでできる歯科治療
マイクロスコープは最大20倍まで拡大できる歯科用顕微鏡です。肉眼で行う歯科治療よりもマイクロスコープを用いた顕微鏡治療の方が精度の高い治療が可能になります。従来の歯科治療は肉眼を使って治療するものなので、マイクロスコープの用途は非常に幅広いと言えるでしょう。

マイクロスコープに有効な歯科治療

  • 根管治療(歯の神経の治療)

  • 補綴治療(被せ物の治療)

  • 審美治療

  • 歯周病治療

  • 歯周形成外科

  • インプラント治療

  • 口腔外科

  • 歯を削るむし歯治療

ご自分の歯を残すための根管治療

再発を起こさない根管治療

再発を起こさない根管治療
根管治療とは、歯の神経を取る「抜髄」や細菌感染した根っこの中をきれいにする治療のことを言います。この治療は歯を残す上で非常に重要な治療なのですが、現在、保険で十分な根管治療を行っている歯科医院は日本に少ないと言っていいでしょう。そのため、治療後に再発を起こすケースが多々あります。

これは日本の保険治療のガイドラインによって、できる治療が限られていることも要素として大きくあります。

神経を取った歯のリスク

神経を取った歯のリスク
神経を取ったらもう痛くならない、あるいは一生大丈夫だと思っている方がいらっしゃるとしたら、それは大きな間違いです。神経を取った歯はさまざまな危険性が増し、歯の寿命を縮めることにつながっていきます。

食べ物や飲み物をとる入口である、お口の中は細菌でいっぱいです。歯垢がたまると口臭が出ます。その細菌だらけの環境の中で、歯の根が細菌感染することはよく起こりうることなのです。当院では、1本でも多く歯を残すため、このように感染してしまった根管を徹底的にきれいにし、再発しないために「自費の根管治療」を行っております。

自費の根管治療について

自費診療での根管治療は、次のような方におすすめです。
  • 保険治療より質の高い治療を受けたい。
  • 他医院で抜歯の説明を受けたが、残す方法がないか探している。
  • 過去に治療を受けた歯が、繰り返し悪くなっている。
  • 治療のたびに痛い。
  • 治療後の痛み、腫れがなくならない。
当院の根管治療は、研修・トレーニングを受けた歯科医師が担当し、十分な時間をかけて以下のような器具・機材を使用して治療を行います。

マイクロスコープの活用

自費の根管治療では、肉眼では見えない隠れた根管や、補綴物と歯肉の間の隙間などがマイクロスコープで確認できるようになり、より精密で安全な治療を行えます。

ラバーダムの装着

ラバーダムとは根管治療の際に歯に装着するゴムのことです。ゴムを拡げて口を覆い隠し、治療する歯だけをゴムの外側に出して治療ができるため、治療中に根管内に細菌感染を防ぐことができます。

ステンレスファイル

針のような形をしていて、側面がヤスリ状になっています。根管内部で掻きあげることにより、神経や汚染部の除去を行う治療器具です。

ニッケルチタンファイル

ニッケルチタンファイルは高価な素材で作られていて、高い弾力性を持ち、非常にしなやかなので、弯曲した根管の治療にも対応することができます。

MTAセメント

保険の根管治療ではガッタパーチャというゴムのような素材で隙間を塞ぎますが、歯根の構造は複雑です。根管内をしっかり塞ぐことができず、再治療になってしまうリスクがあります。一方、自費のMTAセメントなら根管内の隙間をきちんと塞ぐことが可能です。殺菌作用および強い接着性を持ち、歯の組織を再生させる効果があるため、治療後の経過が非常に良好になり、他では救えなかった歯も救えるようになります。

マイクロエンド

マイクロスコープを用いた精密根管治療(マイクロエンド)は、肉眼では見えないほど小さな患部でも拡大して確認でき、より精密な歯の根の治療が行えます。術者の経験と勘だけに頼るのでなく、このように術視野を拡大し治療を行えるので精度は格段に向上します。

マイクロエンドの費用

前歯 ¥40,000(税別)~
小臼歯 ¥60,000(税別)~
大臼歯 ¥80,000(税別)~

精密根管治療の重要性

歯内療法の目的

根尖性歯周炎の予防と治療
⇒生活歯髄療法(神経を保存する)
⇒抜髄(神経を取る)
⇒感染根管治療(神経が壊死している場合や過去の治療のやり直し)

対象となる歯

  • 神経まで達するくらいの深いむし歯(神経が炎症を起こしている歯)
  • 歯の内部が感染している歯
  • 外傷歯など(ぶつけた、歯が折れたなど)

神経のない歯の問題点

  • 歯の内部は非常に複雑なため肉眼では上手く治療をすることができず細菌が感染しやすい
  • 歯が折れて抜歯に至ることが多い

放置しておくと

  • 腫れることがある(ごくまれに重症化)
  • 根の周りの骨がなくなるため、義歯やインプラントが難しくなることがある
  • 細菌学的には細菌が血流で全身に回ってしまう可能性がある

重要性

根の治療(根管治療)を行わずに、歯髄(神経)がむし歯や外傷で細菌の感染を受けた場合、歯がひどく傷んだり、歯肉がはれたりします。
一生涯自分の歯を残すためには、このような場合は安易に「歯を抜く」という考えではなく、「歯を保存」し「歯を残す」治療が必要となってくるのです。
そのためにはまず、神経を可能な限り保存すること。(後述MTAによる歯髄覆トウ法)それが不可能な場合は歯を支える土台となる根(根管)の処置。つまりその2つ(歯内療法治療)がとても重要となります。
根の治療をきちんとやらずに歯の治療を行うということは、地盤の悪い土地で地盤を固めずに家を建てるようなものと例えられるでしょう。

歯科マイクロスコープを用い正確且つ精密な治療を提供

歯科マイクロスコープとは、歯科用顕微鏡のことで、肉眼と比較して約20倍程度まで視野を拡大することができる最新医療機器です。お口の中の治療に際しては、より細かな組織を適切に捉えて処置することが求められますので、拡大鏡レベルの視野確保ではどうしても治療精度に限界が出てきます。
マイクロスコープを使用することで、暗いお口の中での微妙な歯の色の変化や歯面のヒビ、一本一本の歯の形状や神経部分の根管把握など、全てクリアに捉えることが可能となり、飛躍的に治療精度が上がっていきます。

ラバーダム防湿法で感染予防

歯の根っこの治療である根管治療では、根管内の細菌数をできるだけ少なくすることによって病気を治します。
しかし、口の中の唾液には常に莫大な数の細菌が存在し、治療を行いながら歯の根の中に細菌を侵入させないようにすることはきわめて困難です。
そのため、治療する部位以外をラバーダムというゴム膜で覆ってしまい、クランプという金具を装着し、治療部位のみを隔離した状態で治療を行う方法が考案されています。 これがラバーダム防湿法です。 ラバーダム防湿法は、100年以上も前から行われている方法で、ほとんどの根管治療において必要な処置です。 しかし、ラバーダムの装着には時間と手間がかかるため、日本の保険治療では約10%程度しか使用されていないという現状があります。
当院では、再治療や抜歯にならないように、唾液混入による根管内への細菌の汚染を防ぐラバーダム防湿法を行った上で根管治療を行っています。

※上記治療に関して、当院では自費治療となります。ご留意ください。

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